休暇中の緊急連絡用にLine公式アカウントを使う

IT係の仕事

いつもの連絡手段は会社支給の携帯

PCにトラブルがあった際は、会社支給の携帯電話に直接電話するように現場の方には、お願いしている。不在時、本社の総務の人間に伝言されても、状況が正確に伝わってこないからだ。

休暇中、緊急の連絡手段をどうするか

結果として、休暇中も会社携帯を持ち歩くことになる。本来、緊急とはいえ、休暇中に会社からの連絡を受けたり対応する義務はないのだが、とにかくPCのトラブルに対応できるのが、私一人だけ。ひとりデスク。それに電話で解決できる問題も多いので、それで感謝されるのなら、と受容している。

海外に行く場合は、どうするか

しかし、今回の休暇では、ちょっと海外に行かせていただくことに。海外となると電話を受けるのも可能は可能だが、通話料が高くつく。会社負担とはいえ、立場的に考えてしまう。そこで誰もが思いつくのがLine。

プライベートなLineアカウントは使いたくなかった。

しかし、Lineの場合、メッセージを受け取るにも、まず、アカウントを見つけてもらい、友達リクエスト、友達として承認、というプロセスがある。あくまで緊急連絡を受けるためなので、こういう場合、使いにくい。また、プライベートで使っているLineアカウントを業務連絡には使いたくなかった。会社支給のスマホで、会社用のLineアカウントを作れば良いのかもしれないが、そうすると、旅行中も自分のiPhoneと会社のスマホを2台持ち、しかも、そのために2台とも現地用にSIMを入れて使えるようにしなければならない。これもなんだかバカみたいだ。

Line公式アカウントが便利だった その1:LIneと併用が可能

そこで目をつけたのが「Line公式アカウント」(会社の仕事で使っているよ、という人には説明不要だと思うので読み飛ばしてください)まず自分にとってのメリットが、普段使っている個人のiPhoneのLineと併用できる点だった。Lineは、スマホの電話番号と紐づけられるので、1つのスマホで二つのLineアカウントを使うことができない。対して「Line公式アカウント」は、メールアドレスでアカウントを作ることができる。そして「Line公式アカウント」を管理するためのアプリをスマホに入れてやれば、個人のLineと業務用のLine、両方、使える。スマホ2台持ちをしなくても、公私を使い分けることができる。

Line公式アカウントが便利だった その2:「友達承認」が不要

法人向けのものであって、不特定多数の人を相手にコミュニケーションを取るためのツールだ。個人向けのLineとは異なり、「Line公式アカウント」は、「友達承認」が不要だ。つまり、メッセージを送りたい人は、「Line公式アカウント」を見つけることができれば、勝手に「友達」になり、一方的にメッセージを送ることができる。緊急で連絡を取りたい人にはとりあえず、テキストで状況を入れておいてもらい、こちらがホテルなどに落ち着いて、ネットワークとPCが使用できる状況になったら、可能な範囲で対応させてもらう、というスタイルが可能だ。(あくまで休暇中なんだけどw)

Line公式アカウントが便利だった その2:必要に応じて通話も可能

私の勤務先は、昭和な感じで年配の人も多く、パソコンが苦手な人が多数在籍。緊急時はさらにパニくってしまうので、テキストメッセージでは訳がわからなくなってしまうことも多い。その点、「Line公式アカウント」は、通話も可能で、チャットの相手に通話用のボタンを送ることができる。ありがたいのは、最初から通話ボタンが表示されているのではなく、こちらから通話用のボタンを相手に送って「じゃ、電話してください」とリクエストすることで、初めて通話が可能になることだ。あくまで休暇中なのでw、パニックだからといって、むやみに電話されたくはないし、いつでも通話できる状況ではない。いったん、冷静になっていただき、テキストでPCの番号などを送っていただいてから、必要に応じて「通話」というのは、テックサポートとしても望ましいスタイルだ。

実際に役に立った

今回の旅行中、実際に1件、深刻なトラブルに対応することができた。休暇に入る前に、私の休暇中の緊急連絡先として「Line公式アカウント」の「友達追加用アドレス」をQRコードで、総務部に共有しておいたところ、例のBitLockerによるトラブルでPCをロックされてしまった、ある営業所の責任者から連絡が入った。Microsoftの管理画面に入ってBitLockerの認証コードをコピーし、送ってあげなければいけない。「Line公式アカウント」による連絡がちょうど飛行機で飛んでいるところだったみたいで、4時間ほど待たせてしまったものの、なんとか対応できた。休暇中としては上出来だったと思う。問題があるとすれば、プライベートで使っているLineのアカウントで連絡してくるので、最初は誰だかわからないことくらい。いい歳のおじさんが意外と可愛いアカウント名だったりするw 今回はその1件だけで、通話も必要にはならなかった。

IT係のLine公式アカウント活用について、まとめ。

Lineが1対1のコミュニケーションツールなのに対して、「Line公式アカウント」は1対「不特定多数」だ。そしてカスタマーサポートなど対外的に用いられることを想定したツールだと思うが、私みたいに1対「全社員(約300人)」という状況に陥っている人には、社内向けの連絡窓口としても、ちょうど良いツールなのかもしれない。ただし、休暇中の緊急対応を奨励しようという意図はございませんので、念のため。私自身、ここまでやる必要があるのか?と首を傾げつつ、なので。 よろしくお願いします。