PCが遅いのか速いのか、誰が決める?
ひとりIT担当をやっていると、必ず社員からの「PCが遅いんだけど!」というクレーム?への対応が必要となります。これまで、いい加減な私は、そのPCに触ってみて、適当にトリアージしていました。私が、「これはほんとに遅い!仕事になりませんよね?買い替えましょう!」といえば、買い替えが決まってしまうような、いい加減な管理体制。しかし、こんな属人的なやり方、いつか誰かに怒られます。そこで、今後は業界標準的なウェブブラウザのベンチマークテスト、Speedometer 2.0 を使って、客観的なデータを取り、判断の根拠として記録していこうと思います。
Speedometer 2.0とは
Speedometerとは、Appleが2013年にリリースした、JavaScriptのパフォーマンスを測定できるベンチマークで、現在のVer.は、2.1です。どなたでも(スマホでも)下記のURLにアクセスすることで利用できます。
https://chromium.github.io/octane/
キントーンなどクラウド化されたデータベースやウェブアプリを使いながら、同時にエクセルやワードを立ち上げて使う、というのは、最近よくある使い方ではないでしょうか。また、ウェブブラウザのパフォーマンスだけの測定とはいえ、CPUの処理能力もある程度、反映されるはずです。CPU-Zなど、より精度の高い測定が可能なアプリもありますが、ダウンロードとインストールが必要になるので、手間がかかります。Sppedometer2.1は、URLにアクセスして、「Start Test」というボタンをクリックするだけで、PCの(ブラウザの)パフォーマンスを測定することができます。
Speedometer 2.0、どう使うか
とりあえず、PCを使う人間の感覚とSpeedometer 2.0の示すスコアをすり合わせていくことにしました。そのPCが速いのか、遅いのか、決めるのは人間(ユーザー)ですから。さしあたって、身近にあるPCのスコアが幾つになるのか、片っ端からテストしてみようと思います。得られたスコアは、順次、下の表に入れていきます。ある程度、データが蓄積されれば、皆さんの参考にもなるかな?
機種名 | 主な仕様 | Speedometer のスコア | 主な使い方 | ユーザーの使用感 |
---|---|---|---|---|
MacPro 2013年モデル (私物) | 3.5 GHz 6-Core Intel Xeon E 16GB/250GB | 120 | 自宅でこのブログを書いたり、いろいろ。 | 全く問題なし。まだまだイケル! |
Dell ノートPC Ryzen5 2022年5月購入 | Ryzen5 | 120 | ChromeでKintoneを使いながらExcelやWordなど | 全く不満なし |
ASUS ノートPC 2018年購入 | Core-i5 8GB/250GB-SSD | 99.3 | Chrome Excel Gimp WordPress等々 自称ヘビーユーザー(私) | 慣れてるせいか 特に不満無し |
HP ProDesk400 G6 SFF | Core-i3 8GB/500GB-HDD | 155 | Chromeを使いながら ExcelやWord、FileMaker Pro など | 快適! |
Mac Mini (私物) | 30.7 | ネットでちょっと調べ物をしたり、YouTubeを見たり | 遅さは感じるが、仕事用ではないので、我慢して使っている | |
カスタムメイドのミニタワー Win10 | core-i7 16GB/500GB-HDD | 152 | Photoshop、Indesignなどを使った印刷物作成 | 遅い!(どこか悪いのかも) |
mouse computer ノートPC 2018年夏購入 (私物) | Cerelon 8GB/120GB-SSD | 26.2 | Chrome、Cybozuなど。サブ機として使用。 | まったりとした遅さ。 |
会社のPCの作業感は、基本的に、Google Chromeで、キントーンやサイボウズを使いながら、エクセルやワードで作業する、という使い方がほとんどです。当初、実は、Octaneというベンチマークで同じことをやろうとしたのですが、使用感とスコアの乖離が激しく断念。その後、Speedometerで調査を再開し、ある程度納得のある結果を得たため、調査継続を決意しました。今後はちゃんとメモを取って、機種名とCPUと購入年くらいは記入するようにします。目標50台かなw。