Dell Support Assist によるメモリー不足

PC

Dell Vostro3520で、メモリー不足によるエラーが多発

2024年のGW最終日あたりから、会社で使用する、DellのVostroシリーズ(ノートPC)で、メモリー不足によりクラッシュする、というトラブルが同時多発。メモリーを8GB積んでおり、使うアプリは、ブラウザとExcel くらい。余裕はないが、これまで、特に支障はなかった。当初は原因がわからず、また例によってWindowsアップデートのせいかと思ったが、時期が合わない。たまたま本社でも1台、クラッシュし、メモリー使用量などを確認することができ、Dell Support Assist というアプリが、メモリーを2GB以上、使用していることを発見。appwiz.cpl で直ちに削除したところ、回復、安定して動作するようになった。

原因はDellのアプリ。Dellのサポートもアンインストールを推奨

Dellのサポートに確認したところ、Dellでもこの問題を認識しており、アンインストールをお勧めするとのことだった。確認も取れたので、不具合が出ていたVostro、約10台から、Dell Support Assistをアンインストールし、事態は収束。しかし、スッキリしない話だ。優秀なアシスタントだと思っていたら、事務所のお金(メモリー)を使い込んでいた、みたいな話。ユーザー登録しているのだから、メールで知らせてくれればいいのに、とサポートの方に申し上げたら、そういうことはなさらないとのことだった。お早めにお問い合わせください、ですと。ちなみにアンインストールによる不具合は無いらしい※ので、トラブルが出ていないPCでも、予防的にアンインストールをしておいたほうが良いと思われる。また同アプリは、DellのHPからも入手可能とのこと。(再インストールする人はいないと思うが)
※この対応から1週間以上、経過したが、特に不具合の報告はない。

メモリー不足による症状はいろいろ

今回、印象に残ったのは、メモリー不足による症状の多様さだ。これはメモリーが不足する瞬間にユーザーがどんなアプリを開いて、どんな作業をしているかによって、症状やエラーメッセージが一定しないためだろう。これには大いに混乱させられ、初動対応が大幅に遅れる結果となった。深く反省。参考までに今回の件で、連絡があった時にヒアリングした症状を列記してみる。

1.画面が突然、ブラックアウト、マウスのカーソルだけが表示(動かせる)
2.画面の描画の一部が黒く抜ける
3.いわゆるフリーズ。マウスカーソルしか動かせない
4.アプリ(ブラウザ)からメモリー不足を訴えるエラー表示
5.フリーズは再起動でいったん直るが、すぐに再発する

DellのPCをお使いの方で、どれか当てはまるようだったら、Dell Support Assistantが、悪さをしていないか、ウィンドウズの「パフォーマンスモニター」で、「メモリ使用量」を確認していただきたい。アンインストールは appwiz.cpl で簡単にできる。

そして、Vostro 15インチノートのフタの問題もあり

業界通であればご存知の方も多いかと思うが、Dellの一部のノートPCでフタのベゼルの部分が剥離するという不具合が出ている。私の勤務先で2022年以降にに購入したVostro3500シリーズで、これまで15台が全く同じ壊れ方をしている。故障率は、70%以上。フタを開閉しているだけなのに、早いものは半年で壊れてしまう。壊れるとフタの開閉ができなくなり、開けたまま使うしかなくなる。ノートPCなのに移動できなくなるw 無理に開閉を行うと、液晶部分にもヒビが入ってしまう。保証で直るとはいえ、これだけ壊れてくれると修理手配の対応だけでも、ばかにならない業務量だ。PCの調達責任者たる私も立場がなく、現場に対しても罪悪感を感じて辛い(涙)。この問題もあり、今回のDell Support Assistantのトラブルもあり、残念ながら、設計や品質管理などの面で、Dellには根の深い問題があると推測せざるを得ない。同社からのPC調達は、当面、見合わせたいと思う。